message

自分の死を真剣に考える仕事

中小企業の社長の大事な仕事は、
自分の死を真剣に考えるということだと思います。

小さな会社において、
社長の存在は大きい。
ましてや創業社長の場合は、
その社長の力量で成り立っている会社は
少なくありません。

会社として、そして、社員を雇用しているのであれば、
社長は自分の死と真剣に向き合わなければなりません。

自分が死んだあと、どのように会社を運営していくのか?
(もちろん閉じるという可能性も含めて)

自分が担っていた部分を、任せられる存在はいるのか?

自分がつながっている得意先を、ちゃんと引き継げるのか?

自分が実践してきた経営指針を、理解している人間はいるのか?

考えることは山ほどありますし、
それらの課題を乗り越えるための方策を用意しなければならない。

そして、死の話と言うのは、誰もが遠ざけたいことです。
真正面から話すことは憚られる。
社員から「社長が死んだ時の話なんですけど…」なんて
話を切り出されたら、僕だってびっくりします。

だから、中小企業の社長というのは、
誰にも言わず、ちゃんと死のことを考え、準備しておかなければならない。