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十代の自分に助けられていること

大学受験の頃のことです。
高校時代は部活ばっかりしていて勉強していなかった。
高校3年は受験するものの全敗でした。
浪人生活に突入したのですが、
やはりやみくもに勉強するよりも
勉強のやり方を変えなければならないと思います。

赤本というものがあります。
これは受験する大学の過去の出題をまとめたものです。
僕がやったのは、入りたい大学の過去出題問題をやることです。
20年分やりました。

「過去の問題は出るわけない。やっても意味がない」
と言われることもありました。

ただ、僕は20年分の過去問題を解くことで、
その学校の出題傾向を掴むことが目的だったのです。
日本史であれば、この大学は、この時代を厚めに出してくる。
英語の出題にも、どんな部分を重視しているのかがわかる。
やはり「クセ」というものがあるのです。
そして、重視している点がわかれば、そこを重点的に勉強していく。

もちろん、
日本のすべての大学に合格したいというのが目標なら
勉強する範囲は圧倒的に広くなります。
ただ、この大学に合格すればいいと割り切れば、
その勉強範囲は効率的に狭めることができます。

僕は昔から作戦を立てるのが好きでした。そして、目標を立てるのが好きでした。
曖昧な目標ではなく、具体的な目標が定まると
俄然やる気が出るという自分の個性がわかっていました。
だから、この勉強法はすごく合っていた。
おかげで希望していた大学に合格することができましたし。

今、僕は日常的に企画書を書く仕事をしています。
複数の企画書を同時に進行することもありますし、
びっくりするほど提出まで日がないこともある。

先ほどの受験勉強と同じように、
企画書を書くための知識を集めていたら、
どんどん時間がなくなってしまう。

だから、企画書を書く時も、
どこがどのように必要なのかを具体的にしていきます。
そうすることで、最小限の時間で、精度を上げることができるのです。

今もちょうど企画書を書いていたのですが、やり方はその通りです。
僕は十代の自分がやっていたことに助けられている。