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perfect days

perfect daysという映画があります。

すごく不思議な映画。
ある男性が朝起きてから夜眠るまでの様子を
丹念に繰り返していく。大きな出来事が起きるわけではない。
行きつけの料理屋の女将、一緒に仕事をする若者、
家出してきた姪。そういう人たちとの関わりはありますが、
物語の流れを大きく変えるようなことは何も起こらない。

何かを抱えているであろう主役男性の過去も
一切描かれることがない。

それでも目が離せなくなる。不思議な感覚がある。

僕は映画を見ながら、
このperfect daysというタイトルについて考え続けてきました。

主役男性の仕事は、トイレの清掃員です。
自分がやるべきことを
毎日、完璧にやりきる。
それが主役男性にとってのperfect daysなのだと思います。

真実という言葉があります。
ただ世の中には事実というものはないと思います。
一人ひとりの解釈があるだけです。
そして、その解釈にそって過ごすことが
その人にとっての真実になるのだと思います。
納得度の高い人生になるのだと思います。

今目の前に仕事があります。
自主提案もありますが、
多くは依頼を受けたものです。
依頼いただいた方にちゃんと満足いただけるものを提出していく。
それもperfect daysなのだと思います。僕にとっての。