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やってみなはれ。やらなわからしまへんで

サントリーの創業者、鳥井信治郎さんは
社員が出してきたアイデアに
「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」と言って
その背中を押していたそうです。

僕が知る限り、有能な経営者というのは
周りが良く見えている。自分のことがわかっている。
そして、たいていが怖がりで、心配性です。

周りが良く見えていて、自分のことがわかっている人というのは
商売感覚が優れています。
どういうものがビジネスになるかどうかが一瞬にしてわかるのです。

怖がりで心配性の人が
「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」
と言い切るのは、すごく勇気がいることだと思います。

鳥井さんも、多分、社員から出たアイデアがうまくいくかいかないかは
見えていたと思います。失敗の可能性が高いと思っていても、
社員が本気で取り組み、練り上げてきたアイデアは形にしてあげたい。
だから、「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」と言えたのだと思います。

そして、それを貫いたからこそ、
ユニークな個性を持ったサントリーという会社につながったと思うのです。

僕は「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」という境地には至っていない。
どこまで近づけるかわかりませんが、社員の背中を押してあげたいという気持ちは持っています。