デザイナー、コピーライターを育てるのは誰だと思う?
若い頃、先輩からそんな質問をされたことがありました。
答えは、企画プランナーというものでした。
当時の博報堂にはスーパースターがたくさんいましたが、
その中でも抜きんでた実績を残しているのは、
企画者としての素養を持ったデザイナーであり、コピーライターでした。
企画書を直接描かなくても、ちゃんと頭の中で企画作業ができている。
そういう人間が飛びぬけた実績を残していました。
今、僕が挑戦しているのは、
うちの若いデザイナー、ライターに、
僕の学んできた企画というものを伝えることです。
正直、作業が早くて、技術のあるデザイナーは盛岡にもたくさんいます。
ただ、得意先のことを深く理解し、企画全体をコーディネートできる
デザイナーはほとんどいません。
ある意味、スピードや技術が必要ならば、外注すればいい。そういう人はたくさんいる。
ただ、アイデアにはこだわりを持ち、自分で考えるようになってもらいたい。
そのアイデアの部分こそを、自分の存在価値にしてほしい。
僕はコピーライターでありながら、仕事の比重は企画プランナーのほうが今は多い。
企画の視点をちゃんと伝えていきたいと思っています。