今の自分の立ち位置を振り返ると、
自分の努力とかそういうものの前に、
前職の広告代理店に採用されたことが
すべての始まりだったと思います。
その当時の広告代理店はけっこう人気のある業種で、
あとで聞いた話ですが、その年も志望者は150人を越えていたそうです。
その中で2名が採用され、その一人が僕でした。
何の取り柄もない、茫洋とした大学生だった自分を
採用してくれたことには本当に感謝しています。
面接していただいた方々が
どのような点を見てくれていたのか
それは聞いたことがない。
ただ、今何も実績もない学生を選ぶというのは
本当に難しいことだと思います。
今採用する立場になっても、それは思うことです。
ライト・ア・ライトで働きたいという人が
定期的に訪れます。
そして、それらの人にすべて会うようにしています。
憧れとか、自分のやりたいことに近いという理由で訪れるのですが、
僕はやはり彼らの完成形を見据えたいと思っています。
目の前にいる彼らが将来、
岩手を支える制作者に育つかどうかを
見定めなければならないと思っています。
広告業界の環境は、
この10年で本当に大きな変化を遂げました。
これからもそれはスピードを上げていくものだと思います。
これからの制作者に必要な能力とは何なのか?
それは考え続けていますし、
そして、そこに対応できる能力を持っているかどうかを
見定めなければならない。そう思っています。