先行きの見えない状況、
あるいは既存事業の落ち込みにより、
新規事業を考える企業は少なくありません。
そして、この「新規事業」という言葉の重々しさから
なかなか次に進むことができない企業もあります。
ここで大事なのは、
「小さく産んで、大きく育てる」という考え方です。
大きな投資をして、準備に時間をかけることによって、
失敗した場合の撤退時期も見誤る。
どんどんダメージを大きくしてしまう。
思い立ったことを、小さな投資で、すぐに始めてしまう。
それが大事なのかなと思います。
秋田の川連運送という会社があります。
ここで最初に取り組んだのは、
会社のまかないをレトルトカレーにして
販売したものです。
社内でおいしいと評判だったものを
商品として販売しました。
「運送会社」の作った「レトルトカレー」という「ギャップ」も
大きな話題となり、あっという間に人気商品になりました。
今では、運送会社の中にペットのトリミングサロンを作るなど新規事業を展開。
運送会社という業態では取り込むできなかった新規顧客をどんどん獲得しています。
小さな投資で、大きく育てた好例と言えると思います。
コロナ後の東京で、制作会社の新規事業ブームがありました。
デザイン事務所がカフェをやったりしたのですが、ほとんどがうまくいっていません。
それは、「自分たちのできること」を起点にしているから。
「今、消費者にどんなニーズがあるか」からスタートすることが大事だと思います。