昨年お会いした生産者の言葉が今も強く残っています。
農産物の価格は低く押さえられる傾向があり、
岩手県の生産者の平均年齢は68歳と高齢です。
そういう環境にありながら
「農業は夢だらけ」と語る人がいます。
これだけ丁寧に作業を行い、
しかも安心・安全に気を配っている農業は
世界を見渡しても、日本だけと言い切れます。
そして、近い将来、日本の農業に世界中の目が注がれてくる。
その未来を考えれば、まさに「農業は夢だらけ」。
同じようなことは製造業でも起きています。
工場の海外移転が進み、大量生産品については
どこの国で作ろうが大差がない状況になってきました。
しかし、より高い精度を求められる製品については
日本の職人の卓越した技術が求められています。
技術に支払われる対価は決して安くない。
そして、高い競争力を持っている。
今、仕事の環境が、世界規模で大きく変わってきています。
世界規模の視点に立つことで、日本の、岩手の、財産が見直される。
そんな未来は決して夢ではないと思っています。