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花巻東のやり方

花巻東野球部の佐々木洋監督が言っていたことです。

佐々木監督は、
神奈川の強豪高校でコーチを経験。
その後、花巻東の監督に就任しました。
神奈川でコーチをしてきただけに
選手のレベルは低いんだろうなと考えていたそうです。
ただ、指導に当たってみると、
神奈川の選手と比べても全然遜色がないことに驚いたそうです。

では、なぜ、甲子園で岩手の高校は勝てないのか?
佐々木監督は二つの変革を行いました。

[1]時間の使い方
岩手県の高校は冬にグラウンドで野球をすることができません。
そのため、冬にはサッカーをやったりしていた。
これは体力強化になるかもしれませんが、
野球の技術を上げるものではありません。
そこで佐々木監督はウエイトトレーニングに振り分けるなど、
冬の時間の過ごし方を変えました。

[2]経験値
レギュラーではない選手は、試合での経験が圧倒的に少ない。
いちばん必要な経験値を得ることができないのです。
そこで佐々木監督は、練習試合を増やし、
レギュラーでない選手にも出場する場面を圧倒的に増やした。
そこで結果を残し、レギュラーを獲得する選手も現れました。

僕はこのやり方をライト・ア・ライトの若手女子にも適用しています。
僕は多くの新卒の後輩も見てきました。
それらの後輩と比べても、
今のライトの若手女子はまったく遜色ないというか、
むしろ持っている資質はそれ以上だと思います。
これを実感した時に、花巻東のやり方を思い出したのです。

[1]時間の使い方
技術はもちろん大事だけれど、アイデア量を増やすことに時間を割く。
技術はある程度時間をかけければ必然的に上がっていきます。
アイデアを考える習慣は早いうちに身に付けないと、
後からかなり苦労します。だからこそ、考える時間を増やすようにしています。

[2]経験値
彼女たちの個性を見定め、そして、彼女たちの希望も聞きながら、
やるべき仕事を選び、そして、そこで経験させる。

というような方法を取っています。
これも多くの新人を見てきて思うのは、
だいたい3年目までに鍛えないと、
その後はそんなに伸びていかない。

彼女たちは来年、大事な3年目に入ります。
だからこそ、ちゃんと見ていなければならないし、
戦略性も必要だと思いっています。